こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は小説。
チャールズ・ディケンズ「ピクウィック・クラブ(上・中・下)」筑摩書房
ディケンズといえば、「ディビッド・コパーフィールド」とか、「クリスマス・キャロル」の方が知られていますよね。
でも、この「ピクウィック・クラブ」は私が最初に知ったディケンズの作品です。
ただし、作品名を知ってから、実際に読むまでにウン10年かかってますけれど。
というのは、「若草物語」のなかで4姉妹がピクウィック・クラブごっこをしてるからなのです。
当時は「そんな作品があるのか~」くらいの印象でしたが、今考えると、お姫様ごっこではなく、オジさんごっこをしているティーンの姉妹って、渋すぎる。
マーチ家のマイブームだったとしても、よほど、このピクウィック・クラブって世間で流行っていたとしか思えません。
たしかに、キャラは面白いし、話もはじめは思いつきで書き殴ったような事件が伏線としてきっちり回収されていくのはさすがイギリス人作家。
イギリスの誇る国民的作家の面目躍如というところ。
しかも、今調べたら、初の長編小説だとか。
なるほど、他の作品に比べると初めのうちはなんだかグダグダなのは、だからなんですね。