T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

読書の時間 「旅をする木」

 こんにちは。

 5月になったら、急に暑くなりましたね。

 紫外線の問題さえなければ、外で運動するのになあ・・・と、いつも運動しないいいわけを考えるT・たまもです。

 

 今日紹介するのは、エッセイです。
 
星野道夫旅をする木」文春文庫

 美しいことばで綴られた、美しい本です。 
 著者の星野道夫さんは写真家で、ロシアで取材中に不慮の事故で亡くなりました。
 被写体となってきた熊に襲われたというのは、因縁を感じるのは私だけでしょうか。
 その後、宮沢賢治の「なめとこ山の熊」を読んだとき、ふと星野さんのことを思い出しました。
 写真家だからなのか、この人がそもそもそういう感性をたたえた人だからなのか、切ない、すがすがしい文章です。
 中島敦に「光と風と夢」という小説があります。とても美しい小説ですが、これを彷彿する文章です。