こんにちは。
T・たまもです。
今週は、小論文の基本について、おさらいしましょう。
小論文というと、有名な先生が何人も、いろいろな著作を出しているので、それを読むのも、もちろん勉強になります。
が、私の知る限り、大学受験、それも国公立の二次試験をイメージさせる「本格的小論文」対策の本が多いようです。
私も仕事柄、いろいろ読みましたが、そのまま私の生徒に応用できるものは少なかった。 つまり、基本的なことはわかってる生徒向けの本が多いのです。
まずは「ワタクシ系作文」をしっかり書けるようにするところから始まります。
一般に、「話題」に対して、作文は「感想を書く」で小論文は「意見を書く」と言われます。
たとえば、「ごみのポイ捨てについて」という話題に対して、
「ポイ捨てが多くて、いやになる。法律でなんとかするべきだと思う」と書いたら、これは作文です。
一見、意見を書いているようですが、「意見」というのは、
「私が発見した問題」に対する「私ができると思う提案」です。
ゴミが多いのは嫌だから法律になんとかしてもらいたいなんて他力本願は、意見とは言いません。
では、どう書くか?
「ポイ捨てが多いと、街や人心が荒む。ポイ捨てを防ぐためにデポジット制をまず学校の自動販売機で生徒会主導で始めるといいと思う」
テーマにより、いろいろな事が考えられると思いますが、書き手自身が「実行できる」と思う提案をすることで、問題を自分のものとして考えていることが伝わるとともに、説得力が加わります。
カッコいい意見を書こうとして、つい、大風呂敷を広げたくなるものですが、身近な、自分がよく知っている土俵で勝負する方が良いと思います。