T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

テーマ型小論文、最初のお題は「高校生活」

こんにちは。

T・たまもです。

 

今週は、テーマ型小論文のお題と、その対策について考えてみましょう。


 具体的なお題、まず「高校生活」。
 ワタクシ系作文のようですが、ただの自己紹介とは違うので、小論文の範疇に入れます。
 「高校生活の思い出」とか、「いちばん印象的だったこと」のようなお題で出てくるときもありますが、引っかからないように気をつけましょう。
「修学旅行で先生の目を盗んで夜中に外出した」とか、
「体育祭の時に、気になっていた先輩とペアを組めた」とか、
どんなに印象が強くても、単なる思い出話では小論文にはなりません。

 

 まず、問題提起は、「私はどういう人間か」。
 それを、「高校生活」を根拠として、

「私はこういう人間である」と、意見=結論づけるということです。

 

 構成としては、
1、何らかの課題、問題を抱えたことがある
2、その課題を努力や工夫や協力で乗り越えた経験談
3、その結果、身についた長所のアピール
4、その長所を今後どう生かしていくかの決意表明
というのが基本となるでしょう。


 1は、以前から解決したいと思っていた問題でもいいし、降って湧いたトラブルでもいいでしょう。


 2については、議論の分かれるところですが、私は失敗談より成功談の方が良いと思います。「結果は付いてこなかったが、ものすごく努力した体験」というのは、小説ならいざ知らず、自分の人格成長をたかだか400字程度で失敗談で語るのは、書き方が難しいからです。

 

 なお、基本的には学校生活の中から体験を選びます。学校外での体験で書いていいのは習い事とボランティアだけです。アルバイトの話は避けた方が無難です。学校生活をおろそかにしていたのかと疑われる可能性があるからです。釈明できる機会があるとは限りませんから。


 3については、実績だけでなく、人格の成長を語ると良いでしょう。


 4は、忘れがちですが、実は必須。今後、どういう風に自分の長所を生かしていくかという提案です。小論文であれば、意見とは提案です。