こんにちは。
T・たまもです。
今週は小論文の基本をおさらいしています。
今日は、資料(グラフ・図表)型の問題形式について。
これは、課題文ではなく、グラフ、図表、図画、写真など、文章以外の資料になっているものです。
統計資料や年表などから傾向や変化を読み取らせるものが主流です。
複数の資料を比較させることも多いようです。
そこから自分なりの問題提起をさせる意図があります。
ある意味、文章の読み取りより正確な分析が必要です。
芸術系などの学部だと、どれだけ豊かな発想ができるかを見ているような出題もあります。
テーマ型、課題文型、資料型とあげてきました。
時代の移り変わりとともにさまざまな形式、傾向が変化してきているのは確かです。
小論文の採点は手間がかかります。
それでも大学や専門学校が小論文を入試で書かせるのはなぜでしょう。
小論文の問題は、学力はもちろん、豊かな人間性、発想の柔軟性、自分で考えて問題を発見できる力、そういったものを持った生徒を見つけたいというメッセージなのだと思います。
小論文を指導する者は、形ばかりが整った小論文ではなく、地に足の付いた小論文を生徒に書かせていくべきだと思います。