T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

テーマ型小論文 みっつめのお題は「最近印象に残ったニュース」下

こんにちは。

T・たまもです。

今週は、テーマ型小論文のお題と、その対策について考えています。


 今日は、「最近印象に残ったニュース」というお題について、昨日の続きです。

構成としては、
1、最近こんなニュースがあった、という概要説明。
2、そのニュースの中で、自分が問題だ、と思う点を指摘。
3、その問題を解決する、解決に至らないまでも問題の縮小につながる提案。
4、3の根拠。体験談や、問題の根本原因や、提案が実施されたときの効果など。
5、自分にできることを、決意表明。
というのが基本となるということを書きました。


 1については、自分の身の丈に合ったニュースを選ぶことが大切です。自分にある程度の知識があり、普段から考えているような話題がよろしい。

 もし、志望分野では自信がないという生徒には、おすすめは、スポーツニュースです。自分の好きなスポーツなら、ルールも選手もある程度知っていますよね。そしてオリンピックから市民大会まで、どんなレベルの大会にもドラマがあり、問題があります。それも、さまざまなジャンルに引っ張っていけるものが多い。

 すべての分野に通用するわけではありませんが、知っておくと便利です。


 2、については、やはり、自分が語れるものでないといけません。以前、外交問題に発展したニュースを取り上げた生徒がいました。たしかに大ニュースではありました。が、残念ながら歴史に関しても知識が浅く、手に負えなくて残念なことになってしまった例がありました。


 また、できれば自分の進路に関係する問題点を指摘した方が良い。よく考えている子だと印象づけられるからです。たとえば、「高齢者が起こす交通事故」のニュースを選んだとき、「高齢者の問題」「交通弱者の問題」「自動車の機能の問題」等が考えられますが、例えば福祉を勉強したいと思っているなら、それに引きつけた問題がふさわしい。


 3、4については、自分のおじいちゃんが免許を返納したというような体験があれば、どの問題を選んでも、説得力がある意見を述べられるでしょう。


 かつて、このお題で「元大スターが自殺したニュース」を取り上げた生徒がいました。精神的な課題を抱えた人が相談しやすい環境を整備するために、訪問カウンセリングを提案していました。その生徒はカウンセラーが目標でしたから、選んだニュースも、意見も説得力があり、良かったと思います。