こんにちは。
T・たまもです。
今日紹介する本は写真集です。正確には、写真絵本。
この本は、報道写真家の高橋さんの、最初の著書です。
イラク戦争で、高橋さんはアメリカ軍海兵隊と行動を共にしました。
従軍は本意ではなかったようです。
攻撃される側より、攻撃する側の写真が多くなってしまったことに忸怩たる思いを抱えてもいたようです。
まだ幼さの残るアメリカ兵たちや、あどけないイラクの少年たちと、戦車や砂漠やがれきのコントラストは、衝撃的というより、とても哀しい。
写真というのはごまかしがきかないんだなあ、と思ったのを記憶しています。
(本当は、写真もいくらでも加工できるし、フェイクも多いけれど)
あれから、16年経って、中東はいまでも世界の火種であり続けています。
暴力で何かを解決できるように思うのは、どうしてなのでしょう。
人間は、有史以来、実は進歩していないのではないかと思うときがあります。
どうか、戦争で死ぬ人が一人もいませんように。
そう思う人が、一人でも多くなりますように。