こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、評論。
ラフカディオ・ハーン「神国日本~解明への一試論」平凡社
ハーンと言えば、「怪談」で知られる日本好きのアメリカ人。
と思っていたら、そもそもはアイルランド人の父とギリシア人の母を持つギリシア生まれの人だそうで、イギリス、フランスで教育を受け、アメリカに移民して、アメリカの新聞記者として来日した、ということのようです。
国籍はイギリス、日本に帰化して二重国籍だったらしい、なんて話を聞くにつけてもグローバルなお方です(ウィキ他参照しました)。
で、書く内容は日本のことでも、文章は英語で、発表しているのですね。
日本では「怪談」しか知らない人もいるでしょうが、実はたくさんの日本論を書いています。
神国、なんて現代では少々不穏な表現ですが、日本を賞賛する意味で使われています。
外国人だからなのでしょうか、日本人が気づかない日本の素晴らしさも危うさも見えていたようです。
この時代にこれだけの予見をした人がいるなんて・・・と、衝撃的でした。
以前、NHKのドラマでジョージ・チャキリスがハーンを演じていました。
そう、あの映画「ウエストサイド物語」で、アタマにくっつきそうなくらい脚を上げて踊っていたベルナルドです。
奥さんのセツさんは檀ふみが演じていて、すてきな夫婦役だったのを記憶しています。いいドラマだったなあ。
実は、このドラマの中のハーンのセリフが気になって、ハーンの作品を読もうと思ったのです。