T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

小論文練習問題 「ハラスメント」その3

 こんにちは。

 T・たまもです。

 先週から引き続き、小論文の練習問題として「ハラスメント」というテーマを考えます。

 

 ハラスメントの加害者には、原因として憎しみ、ストレス、快楽、無自覚の要素があるとお話ししました。
 いずれにせよ、相手に優越感を感じたいのかな、という気がします。

 私は、相手に対する「敬意」がないのではないかと思っています。

 敬意を持っている相手に対してならば、どんなに厳しいことを言おうとやろうと、おのずと限界が生まれるはずだからです。


 問題の解決策はおもに3つ考えられるでしょう。
①予防としての教育
 これは、いずれの原因についてもある程度有効でしょう。

 自分が原因となるものを持っているのかどうか、自分の行動または自分が見かけた行動がハラスメントになっていないかどうかの勉強と点検ができるからです。

 どのような機会にどのような形で学んでもらうかがアイディアの考えどころでしょう。
 

②緊急避難
 これは、自分の行動や自分が見かけた行動がハラスメントだと気づいたときの対処です。

 複数で加害者になっている場合、一人だけいい子になるのはなかなかできません。

 また、自分が傍観者である場合、仲裁や止めに入れば被害者になる可能性があります。

 「傍観していることは加害である」と気づいても、自分が被害者になるのは怖ろしいという気持ちを批判することはできません。

 そのジレンマにどう応えるかが考えどころです。


 ③再教育
 これは、はっきり加害者であると自他が認識したあと、再発防止のために当事者と当事者の周りの人間に対して行うことと考えられます。

 が、もう少し対象を広げて考えるのもアリでしょう。

 ハラスメントはその被害の特殊性から、被害者加害者とも匿名になることが多い。

 そのぶん、リアリティが薄れてしまうことは否めません。

 事例をデータベース化するなどして、いかに情報を共有し、教訓を引き出し、現実味のある再発防止策をたてられるか、その方法を考えていくと良いでしょう。