こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、ノンフィクション。
今ではすっかりポピュラーになった「朝読書」のはしり、船橋学園の取り組みを描いたものです。
関連本も何冊か出ているようです。
船橋学園読書教育研究会編「朝の読書が奇跡を生んだ」高文研
読んだ直後、無謀にも勤務校で実践してみた私です。
授業の最初に10分間。
本を忘れた生徒のために20冊ほど自分の本を持って行きました。
最初は5人ほどが毎回それを読みましたが、そのうち、忘れる生徒はほぼいなくなりました。
(忘れ物減点でしたからね。当日図書室で借りてくる生徒も多かったようです笑)
感動的だったのは後にある生徒が模擬面接で答えた内容。
「本屋なんて漫画か雑誌しか買わなかったけど、(読書の時間のために)初めて文庫本のコーナーに行って、本を選びました」
模擬面接の相手が私だった故のゴマすりだとしても、やった甲斐があったと思いました。
結局、諸般の事情でその1年しか授業内読書はできませんでした。
読書教育と言えば国語科に丸投げの感のある日本の学校(当社比)は、一日が分刻みのスケジュールですから学年全体、学校全体での実施は難しい。
船橋学園の取り組みは、
ジム・トレリース著「読み聞かせ-この素晴らしい世界」
に触発されたそうです。
私も読みました。読書が言語能力と想像力を養う簡単で良い方法なのは知っていたけれど、ここまでハンドブックになっているのはさすがアメリカ、と感心したのを覚えています。