こんにちは。
T・たまもです。
今日は、久々に読書の時間。
本を読んでないわけではありません。
ここ何年かは、読書に費やす時間が増えてはいるのです。
昔、「積ん読」と「読みっぱなし」ならどっちがマシか、なんて真剣に議論したなあ・・・。
と、今日ご紹介する本は、学術書になるのかな。
ポール・ポースト「戦争の経済学」バジリコ
訳者に言わせれば
「初歩の入門書」
だし、
「目新しいことを述べた本ではない」
らしい。
が、
「ありそうでなかなかない本」
だそうです。
たしかに、
「残酷だから戦争は良くないことだ」
というのも、
「正義を貫くためならば撃ちてし止まん」
というのも、結局は情緒的な議論です。
私自身は、戦争というのは
「儲かる」
から、少なくとも
「儲かるはずだから」
するものだと思っていますよ。
誰が、って、
「儲かる人たち」
が。
その程度の認識ではあるのです・・・。
つまり、「正義」とか「人道的見地」とか、そういうものだけでは戦争はできない、くらいのドライさは持っています。
と、したら。
本当のところ、あの戦争やこの戦争は、いくらかかっていくら儲かっていくら損したのか?
知りたいですよね。
プライスレスなものはなし、人命も貨幣換算できるものとして、論じているところにこの本の価値はあるのかもしれません。
そういう意味ではアメリカの本だなあ・・・と、感じます。
私は残念ながら数学が苦手なので、様々な計算やグラフの読み取りはさっぱり理解できなかったのですが、わかる人なら、もっとナルホドと思えるのでしょうね。
いずれにせよ、昔々のように単純な話ではない、ということだけはわかります。
すなわち、戦争も経済活動の一つ。
とすれば、どんな戦争もある意味世界戦争になり得るということでもあるのでした。