T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

雑草という植物・・・・・・読書の時間「茶花野草の図鑑」

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日ご紹介する本は、図鑑です。

 

普及版「茶花野草の図鑑(上)(下)」世界文化社


 植物や動物の名前は、カタカナで書く、というのが一般的なお約束です。

 でも、カタカナでは

「いったいどうしてそういう名前なの?」

というのがよくわからない。

 そりゃあツバキとかムクゲくらいならいいですよ。

 ホトトギスフウセンカズラならイメージも湧くでしょう。

 でも、今回私は

「ああ、漢字でそう書くんだ・・・」

 と納得したものがたくさんありました。

 もちろん、それは外国語だって同じ。

 たとえばタンポポは英語で

ダンデライオン

です。

 私は長らく

「おしゃれなライオン」

だと思っていましたが、実は

「ダンデ」とは

ダンディー」じゃなくて

「Dent(歯)」から来ているのだそうです。

 おそらくは葉っぱの鋸歯を歯に見立てたのでしょう。

 というわけで、クリオネ、とか、ハイビスカス、とか、よくわからない外国語の動植物の名前も、その国の言語ではちゃんと意味があるに違いありません。

 つまり、日本語の名前をカタカナで書いたら、さっぱりわからなくなるのは当たり前なんですよ。

 その点、この本は茶道に使うだけのことはあって、イメージ豊かに漢字で書いてあるので、興味深く読むことが出来たのでした。

 たいがいの野草が茶花になる、面白さ。

 雑草という植物はない、と何かの格言が思い出されます。

 当分、道ばたの草を眺めるのが楽しくなりそうです。