こんにちは。
T・たまもです。
今日はみちくさ。
最近、youtubeを見るとき、再生速度を1・25倍にすることが多いです。
それくらいなら、等倍とほとんど変わりません。
編み物とか、お料理の手順とか、字幕でも付いていれば、1・5倍速でもじゅうぶんだったりする。
これって、いわゆるファスト視聴ってやつですね。
以前、新聞にファスト映画の批判が載っていました。
ファスト映画は会社に無断で要約した違法映画のことらしいです。
話題に付いていくために見る人が多いということですが、そんなの見ても
「映画を本当に見たことにはならない」
というのが趣旨。
そりゃそうですね。
でもね~、いや、いわんとすることはすごくよくわかるのです。
違法なのは論外だし、そんなものを見て理解したと思うのも片腹痛い。
でも、いいじゃない、関心を持ってくれるなら。
とも思います。
テレビで映画を放送するときだって「ノーカット」が売りになるのよ。
普通はどれほどカットしてるんだって感じでしょ。
あ、これは合法なのか。
昔、友人が、妹に、読んだ本のことを
「どんな話だったの」
と、聞いたら、
「うーんと。主人公がね、生まれて死んだの」
みたいなことを言われてあきれたという話をしてました。
原作をちゃんと読んでも、そうなる人もいるわけです。
小説でも、
「一時間でわかる名作」
みたいな本やテレビ番組があるでしょう。
あれもいかがなものだろうとよく思っていたのです。
映画本編自体、そもそも何年もかけて準備して撮影した何十時間ものフィルムを編集してたった2・3時間に凝縮されてるもの。
あ、そうか、要約じゃなくて凝縮か。
原作モノなら、もちろん、何年もかけて書かれた原作を要約して脚本作っているわけで。
あ、要約じゃなくて換骨奪胎か。
原作と映画は別物なのですね。
何が言いたいかというと、ほんとうにその作品について語りたいなら、その作品だけでなく周辺や背景や由来までじゅうぶん知った上でないと語れないはずなんだと言うこと。
でも、実際には、評論家ならともかく、自分が知っている範囲で語るわけです。
話題に付いていきたいだけの人となにが違うかと言えば、
「原作に対する思い入れ」
だけだったりする。
話題に付いていくためにあらすじだけ知りたい人を責めてはいけないと思うのですよ。
まして、やり方を知りたいなら、速読ならぬファスト視聴も選択肢としてアリなのでは。
ちなみに、私自身はドラマをファスト視聴することはありません。
だって、「間」こそがお芝居の醍醐味じゃないですか・・・。