こんにちは。
T・たまもです。
今日ご紹介する本は、料理本。
上田淳子「るすめしレシピ」自由国民社
最近よく読んでいるのが、上田さんのレシピ集。
今回、その中でもこれを取りあげたのはちょっと違和感があったから。
いや、レシピそのものは美味しそうなものが多いです。
こんど留守にするときは作っておきたい(半調理で在宅の人に完成させるメニューもありますが)、と思うものも多かったのは事実です。
でもね、
「留守にするとき、残る家族になるべく手作りのものを食べさせたい忙しい『お母さん』のための献立」
っていうのは、私が新婚さんだったウン10年前からあったコンセプトなわけですよ。
つまり、世の忙しい奥様方は、令和になっても相変わらずオットのごはんの心配までしてるんだ・・・という現実。
そう思うと、なんだか切ない。
コドモには、させられることの限界はあります。
しかたない。
でも、きっと男の子には
「あんたは勉強してなさい」、
女の子には
「あんたは台所手伝いなさい」
とやってしまう母親は今でも多いのだろうなあと推察してしまうのです。
コドモは
「何で女だけ・・・」
と思いつつも、男の子は
「面倒なことを覚えなくて良いからいいか」
とするし、女の子は
「面倒だけど生活力はつくからいいか」
とする。
その結果、
「お母さんが留守の時はお母さんがるすめしを下準備してくれている」
ことになり、そうやって
「るすめしは『お母さん』が準備するもの」
と次世代に受け継がせてしまう。
お父さんは大人なんだし、丸投げされてもいいようになってて欲しい。
と思うのは私だけでしょうか?
お父さんが留守にするとき、お父さんが作っておく料理、という視点がもっとあったら、この本はお父さんが読むべき本でもある、と世間に知らしめられるのに。