T's Cafe

小さな私の体験が、もしかしたら大きなヒントになる・・・かもしれません。前は学校の先生、今は自適のご隠居とおしゃべりしましょ。

「いい日旅立ち」と比べたのは・・・その1 

 こんにちは。

 T・たまもです。

 今日は、久方ぶりに教材研究のお話です。

 教材は詩です。

 

 過日、谷村新司さんが亡くなりました。

 私はアリスのファンというわけではありませんが、ヒット曲くらいは知っています。

 「昴」なんて、好きな先生が多くて、カラオケで良く聞いたモノですわ。

 さて、授業をしたのは先生ではありません。

 当時は女子大生、私が担当教官になった教育実習生の教材です。

 教育実習というのは実習生にとっては怒濤の2週間。

 今は3週間あるそうですから、さらに大変でしょうね。

 その頃の私の勤務校は進学校ではなく、どちらかというと課題山積校でした。

 3年生の選択授業で

「やってみたい教材があれば、自由にデザインしてごらん」

と1時間あげたのです。

 2年生の現代文は、試験範囲の関係で教材が決まっていたのですが、この選択授業は私だけが担当でしたので、比較的自由がききました。

 というわけで、彼女が選んだのが詩の分析。

 谷村新司の「いい日旅立ち」と、浜崎あゆみの「Boys & Girls」。

 この2つを比較分析しようという意欲的な授業でした。

 どちらの歌も、

「たびだち」

をテーマにした歌詞です。

 「いい日旅立ち」は、

情景が目に浮かぶような具体的なイメージの歌詞が多いですね。

 そして、「私」ひとりで「私を待っている人」のところへ旅立とうとしています。

 厳密に言えば、探しに行こうとしている。

 それに対して

 「Boys & Girls」は、

「僕」や「私」の心情を表現する歌詞が中心です。

 そして、「僕達」「私達」、二人で未来を見ている。

 そんな比較をしていたかと思います。

 生徒も知っている歌だし、クラス規模も15人ほどでしたので、なごやかにわいわい、活発な議論をしていました。

 つづく。